特集心臓病について「もしも…」に備えて知っておきたい情報をご紹介します

「もしも…」の時は突然に!
知っておきたい心臓病のこと。

ある日、目の前の人が突然倒れて周りに自分しかいなかったら…
テレビでよく見るシーンですが、これは日常でも起こっている光景。
そして、もしもの時は突然訪れます。
本特集では「心臓病予防」をテーマに、その危険を回避する情報をご紹介します。
コレだけは知っておきたい知識を身につけましょう!

  1. Vol.01 どんな病気なの? 心臓病
  2. Vol.02 予防のために知っておきたいこと
  3. Vol.03 身の回りで起きた時の対処法

Vol.01  どんな病気なの? 心臓病

「心臓病」というと、年齢が高い人の病気だと思っていませんか? けれど今年の8月、元サッカー日本代表の松田直樹選手が30代半ばで命を落とした…その原因は、心臓病のひとつである心筋梗塞、いわゆる心臓発作でした。激しい発作に襲われて、命を脅かす。心臓発作は、若い世代でも他人ごとでは済まされず、自分を含めて誰にでも、そして突然起きる可能性があるのです。そんな、「もしも」に備えて知っておきたいこと。まずは、基本的な知識を身につけることから始めましょう。(取材・文:高杉智子/粘土制作:のぐお/写真:佐藤隆博)

自分がこんな状況におかれたら?

身の周りの人の場合

自分の場合

身の回りでも自分の場合でも、心臓発作は時と場所を選ばずに起こります。現実には事前に現われていた警告症状に気づかずに過ごし、大事に至るケースも多数。正しい知識を身に付けていれば、予防やもしもの時の対処も可能なのです。

こんな生活をしている人は要注意!

ある日、突然襲ってくるかもしれない心臓病は、食生活を始めとした生活習慣によってリスクの大きさが違ってきます。さて、あなたは心臓病になりやすいタイプか否か?! さっそく、チェックしてみましょう。

Check list
1 脂っこいもの、味の濃いものが好き
2 食後に甘いものを必らず食べる
3 いつもお腹いっぱいになるまで食べる
4 食事が不規則だ
5 魚はあまり食べない
6 野菜はせいぜいサラダ程度
7 ファストフードを好んで食べる
8 最近眠れないことが多い
9 残業が多く、ほとんど休みがない
10 イライラしたらすぐ言葉や態度に出る
11 せっかちで、たえず動いてないと安心できない
12 タバコを吸っている
13 最近、急に体重が増えて、お腹まわりの脂肪が気になる
14 ほとんど歩かない
15 血縁者に、心筋梗塞・狭心症・脳卒中になった人がいる

5つ以上当てはまったら、要注意!
このままの生活を続けていると、どんどんリスクが高くなってしまいます。

心臓発作は時と場所を選ばない

日本人の死因第1位に君臨するのは、言わずと知れた「がん」。これに続くのが、心臓病で、単一の臓器の死因としてはがんより多く、最多のものです。
心臓発作(心筋梗塞)とは、心臓に栄養分を送る冠動脈が詰まることで起こります。
男性は40代に入ると、女性は50代後半頃から増加するため、中高年の病気と思われがち。ですが、心臓発作を引き起こす原因は、20代30代の食生活や生活習慣よって、知らないうちに身体のなかに蓄積されているのです。

心臓発作の特徴として多いのは、ある日突然、時と場所を問わずに発作が起きること。そして、そのまま死に至る割合が高いこと。振り返って考えると「予兆」といえる警告症状が出ているはずなのですが、これを見逃して一気に大変な状態へ突入してしまうケースが多いのです。反対に言えば、警告症状などの正しい知識を持っていれば、未然に突然死を防げる! ということになりますね。

年齢階層別の主な死因

20代30代の若い世代でも、心臓病は4位にランキング。心臓病の死因がすべて心臓発作ということではありませんが、心臓発作は年齢を重ねるほどに増えていきます。元気な若い人が突然、心臓発作で亡くなるということを最近よく聞きますが、若い世代の心臓発作は不整脈などによる突然死が多く、中高年になると心筋梗塞による心臓発作が増えてきます。ただ、最近のファストフード中心の食生活を子どもの頃から続けていくと、将来的に若い世代の心筋梗塞も増えてくるかもしれません。

心臓発作のメカニズム

心臓疾患の代表的な症状ともいえる心臓発作。このもっとも大きな原因は、知らないうちに進む「動脈硬化」です。動脈硬化とは、血管が狭くなったり硬くなったりする状態。血液中のコレステロールが、血管の内部に溜まって「プラーク」というかたまりを作ることで起こります。そして、心臓を取り巻く冠動脈で、なにかのきっかけでプラークに亀裂が生じると、修復しようと集まってきた血小板が固まり「血栓」を作ります。大きくなった血栓が血管に詰まると、心臓発作が! 寒暖差や急な運動、あるいはストレスなどがきっかけになることも多いのですが、人によっては安静にしていても起こる場合があります。

動脈硬化
日頃の食生活や加齢などによって、血液中のコレステロールが作るプラークが溜まって血管が狭くなったり、硬くなったりする。やがて、なにかのきっかけでプラークに亀裂が起きると、血小板が固まって血栓が生じることに。
激しい胸痛、心臓発作!
冠動脈で血栓が詰まると、心臓に送られる栄養と酸素がストップ。心臓の筋肉(心筋)が酸素不足(虚血)となり、激しい痛みが起こる(一方で圧迫感や不快感だけを感じるケースもあり、見逃しやすい場合も…)。そのまま心臓が停止して、死に至ることも…。
心筋が壊死
心筋の虚血が続くと心筋の壊死が始まる。いったん壊死した細胞はもとに戻らない。
心機能が低下
心筋の壊死が進むと心臓のポンプ機能が低下して、血液が全身に送られなくなる。いわゆる心不全状態となり、全身に障害を生じさせる。

心臓発作のメカニズムをムービーで見る!心臓発作のメカニズム

心臓発作につながる3つのリスク

「こんな生活をしている人は要注意!」のチェックリスト項目を見ると、心臓病のリスクと食生活の関係の深さがわかります。ここでは食生活以外の大きな危険因子、「体質」、「喫煙」、「肥満」についてご紹介します。

体質
両親や親せきに心臓疾患や脳卒中の人がいる場合、なりやすい体質を遺伝的に受け継いでいる可能性あり。また、食事などの習慣も親の影響を受けていることが多い。
喫煙
タバコに含まれるニコチンは、血管壁を傷つけたりコレステロールを増やすなど、動脈硬化を促進させてしまう。喫煙習慣がある人は、ない人に比べて心臓疾患の発症率・死亡率が2倍以上高いことがわかっている。

肥満
動脈硬化を進める血中悪玉コレステロールは、脂質の摂り過ぎで増大。過食の結果には、当然肥満がある。特に体脂肪率が高い人、お腹周りに脂肪が付いている人は、要注意。

今回は心臓病についての基本的な情報を紹介しました。ほかの病気に比べて、特に正しい知識と生活習慣が影響する病気なのがわかります。では、自分がそうならないためにはナニをすればいいのか? 次回は心臓発作の警告症状や未然に予防するための情報をお届けします!

監修

野々木 宏先生

1976年京都大学医学部卒業。スイス・チューリッヒ大学に循環器科臨床研究員として在籍後、1988年国立循環器病研究センター内科心臓部門に勤務。同緊急部長、心臓血管内科主任部長などを歴任し、2004年より、心肺蘇生とAEDの普及啓発活動を目的とした厚生労働科学研究班「J-PULSE」の主任研究者を務める。

J-PULSEは現在第3期に入り、日本の循環器緊急医療の研究として世界的に評価されている。また、専門学会への国際的な心肺蘇生トレーニング方法の導入やガイドライン作成などの多忙を極める日々のなか、時間をいとわず市民への心肺蘇生法の普及活動を行なっている。

2011年9月心臓血管内科・中央管理部門長を退任し、2011年10月より静岡県立総合病院院長代理に就任。1951年徳島県生まれ、阿波踊りの名手。

獨協医科大学 菊地 研先生

菊地 研先生

1966年岩手県生まれ。1992年年岩手医科大学卒業。岩手医科大学第二内科/循環器センターおよび高度救命救急センターでの勤務を経て2005年4月より獨協医科大学心臓・血管内科に勤務。

現在、同准教授。日本循環器学会(JCS)、循環器救急医療委員会委員、蘇生教育小委員会委員、JCS関東甲信越支部ACLS/BLSインストラクター。J-PULSE に共同研究者として参加。野々木先生と共に心肺蘇生トレーニング方法の日本での確立に務め、日本の心肺蘇生法ガイドライン作成に参画。素朴な語り口と甘いマスクで多くのファンを持つ。J-PULSEのホームページ編集担当。

J-PULSEホームページ
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「A型気質」の人は心臓発作を起こしやすい!?

エネルギッシュで行動的な生活を送る、いわゆる「A型気質」の人は、心筋梗塞や狭心症になりやすい、というデータがあります。A型気質は、ストレスをストレスと感じずに前向きに向かっていくため、交感神経が常に緊張している状態。血圧や心拍数も上がっているので、心臓疾患を誘発させやすい、と言えるのです。

性格は簡単に変えられるものではありませんが、当てはまる人は気に留めておきましょう。明日できることは、すべて今日中にしなくても良いです。ゆとりを持って笑顔で過ごしましょう。

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