特集心臓病について「もしも…」に備えて知っておきたい情報をご紹介します

「もしも…」の時は突然に!
知っておきたい心臓病のこと。

ある日、目の前の人が突然倒れて周りに自分しかいなかったら…
テレビでよく見るシーンですが、これは日常でも起こっている光景。
そして、もしもの時は突然訪れます。
本特集では「心臓病予防」をテーマに、その危険を回避する情報をご紹介します。
コレだけは知っておきたい知識を身につけましょう!

  1. Vol.01 どんな病気なの? 心臓病
  2. Vol.02 予防のために知っておきたいこと
  3. Vol.03 身の回りで起きた時の対処法

Vol.02  予防のために知っておきたいこと

突然、誰にでも起こる可能性のある心臓発作。前回では他人事のままでは済まされない病気であることを紹介しました。では、自分が大変な事態にならないために、なにをすればいいのでしょうか? 心臓発作の警告症状から、日頃の予防策まで。普段から知っておきたい情報をご紹介します。(取材・文:高杉智子/粘土制作:のぐお/写真:佐藤隆博)

こんな症状が出たら、緊急事態!

心臓発作には、激しい発作が起こる前に、以下のような警告症状が出ることがあります。これらの症状は、ひとつだけのこともあれば、いくつか重なって現われる場合もあります。

  • 胸の不快感(圧迫感、締め付けられる感覚、膨満感など)
  • 上半身の痛みや麻痺、不快感(片腕または両腕、背中、あご、みぞおちなど)
  • 頭痛や頭がフラフラする
  • 息切れ
  • 冷や汗
  • 吐き気

普通に過ごしていた人が、突然苦しがって胸を押さえてパタッと倒れる。心臓発作の典型的なイメージですが、これなら誰もが心臓発作を疑いません。しかし、心臓発作は、軽い痛みや不快感から始まることが多く、心臓発作か否か確信が持てずに助けを呼ぶのが遅れて命取りになってしまうことがよくあるのです。紹介した警告症状を知っておけば、重篤な状態を回避するのに役立ちます。

毎日の生活で予防しよう!

心臓発作の原因のほとんどは動脈硬化。心臓発作を予防するには、動脈硬化の進行を抑えることが大切です。そのためには日頃の生活習慣を見直し、動脈硬化の引き金となる危険因子をできるだけ排除する必要があります。

日本人が野菜や海藻、穀類、魚などを多く食べていた時代、今より心臓病はずっと少ないものでした。ところが、食の欧米化にともなって急増。食生活のなかで動脈硬化の危険因子となるのは「脂質」、「糖質」、「塩分」の摂り過ぎです。これらを意識しつつ、伝統的な和食の良さを取り入れていきましょう。

現代の日本人が…積極的に摂りたいもの
  • ・余分なものを排出する「食物繊維」:海藻、キノコ、根菜類など
  • ・血管を丈夫にする「タンパク質」:カロリーの低い豆腐や納豆などの大豆製品がオススメ
  • ・血液をサラサラにする「EPA」や「DHA」:青魚
できるだけ控えたいもの
  • ・脂質(肉類)
  • ・糖分(甘いお菓子や清涼飲料水)
  • ・塩分(目安は1日10g以下、6g以下がベスト)
こんなことにも注意!
  • ・食事は1日3回、規則正しく。
  • ・夜、寝る直前に食べない。
  • ・間食はできるだけ控える。

これらは、肥満を予防するために。余分な脂肪を溜め込むと、動脈硬化を進めてしまうのです。

食事

心臓を強化し、肥満予防にもなるのが運動。そのどちらにも向いているのが、ゆっくりとしたペースで行なう有酸素運動です。酸素を十分に摂り入れるので、心臓の働きがアップし、同時に脂肪も燃焼してくれます。

  • オススメの運動は?
    有酸素運動:ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなど。
  • どのくらいの頻度で運動すればいい?
    週に3~4回、できれば毎日、30分以上行なう。
  • いつ行なうといいの?
    • ・早朝や深夜は避ける(心臓の冠動脈が収縮している時間帯のため、負担がかかりやすい)。
    • ・朝に運動するなら、起床後1時間後くらいから。

運動

過度のストレスや疲労は、動脈硬化を進めるだけでなく、心臓発作の引き金になってしまうこともあります。カラダをゆっくり休めてストレスケアにもなるのが、のんびり、ぬるめの湯船につかる半身浴や十分な睡眠。時間に余裕があるなら、旅行に出かけたり、趣味の世界に没頭するのも良いですね。

休養

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  • 「ごぼうとさばのバルサミコソテー」
  • 「大豆のハーブスープ煮」

「ごぼうとさばのバルサミコソテー」

さばには血液サラサラ効果のEPAやDHAが豊富、食物繊維の多いごぼうは、さばの生臭さを消す効果もあります。カロリーは256kcal。

材料
ごぼう1/2本(90g)/玉ねぎ1/4個/さば小2切れ/塩小1/4/こしょう少々/小麦粉適量/植物油大2/3
(A)しょうゆ大2/3/バルサミコ酢大1/2/砂糖小1/クレソン
作り方
  1. ごぼうは皮をよく洗って泥を落とす。細い乱切りにし、水につけてアクを取り、熱湯で固めにゆでる。玉ねぎはくし形切りにし、1枚ずつばらばらにほぐす。
  2. さばは1.5cm厚さに切って塩、こしょうをふり、小麦粉を薄くまぶす。
  3. フライパンに半量の油を熱し、②を入れて両面をこんがり焼いて火を通し、取り出す。
  4. フライパンに残りの油を熱し、玉ねぎ、ごぼうの順に加えて炒め、玉ねぎがしんなりしてきたら③を戻し入れ、混ぜ合わせた(A)を加えて炒める。
  5. 器に盛り、クレソンを添えて完成。

「大豆のハーブスープ煮」

血液を丈夫にする大豆と余分なものを排出する根菜、きのこをふんだんに使ったスープ。ローズマリーの風味がさわやかな一品です。カロリーは183kcal。

材料
大豆(ゆで)120g/鶏ささ身40g/玉ねぎ80g/にんじん60g/かぶ120g/生しいたけ40g/ブロッコリー60g/ローズマリー適宜
(A)コンソメの素2g/水2カップ/塩
  1. ささ身はそぎ切りにする。
  2. 玉ねぎは薄切りに、にんじんとかぶはいちょう切り、しいたけはそぎ切りにする。
  3. ブロッコリーは小房に分ける。
  4. 鍋にA、ゆでた大豆、ローズマリー、②を入れて煮立ったらアクを取り火を弱めて10分煮る。
  5. ①と③、塩を加え、野菜がやわらかくなるまでさらに5~6分煮て完成。

魚と果物を、もっと食べよう!

魚や果物を摂取する量が多い人ほど、心臓病になる危険が少ない、と言われています。

青魚に注目!
青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサ酸)の摂取量が多かった人のグループでは、もっとも摂取量が少なかった人のグループに比べ40%以下の危険率に。EPAやDHAには、動脈硬化の原因になる血液中の脂質を減らしたり、心臓発作を招く血栓ができるのを防ぐ作用がある、と言われています。
果物は摂り方に注意!
果物には、塩分の排出に役立つカリウムが豊富。ですが果物のなかには、意外とカロリーが高いものもあります。肥満気味の人や、血糖値が高く糖尿病の危険がある人は、1日の総カロリーを考えながら食べるようにしましょう。

食事や運動、休養など、普段の生活習慣次第で、心臓病のリスクも減らせます。大事なのは毎日の積み重ねなので、思い当たる部分のある方は、できるところから少しずつ改善していきましょう。次回は、心臓発作が起こった場合に備えて知っておきたい知識をご紹介します。

監修

野々木 宏先生

1976年京都大学医学部卒業。スイス・チューリッヒ大学に循環器科臨床研究員として在籍後、1988年国立循環器病研究センター内科心臓部門に勤務。同緊急部長、心臓血管内科主任部長などを歴任し、2004年より、心肺蘇生とAEDの普及啓発活動を目的とした厚生労働科学研究班「J-PULSE」の主任研究者を務める。

J-PULSEは現在第3期に入り、日本の循環器緊急医療の研究として世界的に評価されている。また、専門学会への国際的な心肺蘇生トレーニング方法の導入やガイドライン作成などの多忙を極める日々のなか、時間をいとわず市民への心肺蘇生法の普及活動を行なっている。

2011年9月心臓血管内科・中央管理部門長を退任し、2011年10月より静岡県立総合病院院長代理に就任。1951年徳島県生まれ、阿波踊りの名手。

獨協医科大学 菊地 研先生

菊地 研先生

1966年岩手県生まれ。1992年年岩手医科大学卒業。岩手医科大学第二内科/循環器センターおよび高度救命救急センターでの勤務を経て2005年4月より獨協医科大学心臓・血管内科に勤務。

現在、同准教授。日本循環器学会(JCS)循環器救急医療委員会委員、蘇生教育小委員会委員、JCS関東甲信越支部ACLS/BLSインストラクター。J-PULSE に共同研究者として参加。野々木先生と共に心肺蘇生トレーニング方法の日本での確立に務め、日本の心肺蘇生法ガイドライン作成に参画。素朴な語り口と甘いマスクで多くのファンを持つ。J-PULSEのホームページ編集担当。

J-PULSEホームページ
「心臓マッサージとAEDでつなぐ命の輪」

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寒い季節にご用心! 冬は発作を起こしやすい

心臓発作が起こりやすいタイミングのひとつが、急激な気温の変化。自律神経がバランスを崩し、血圧が上がって心臓に負担をかけるからです。特に注意したいのは、冬の寒さ。血圧の上昇に加えて血液も固まりやすくなるため、発作が起こりやすいのです。発作が原因で亡くなる人のピークは1月で、もっとも少ない9月の1.6倍にも。どんどん寒くなっていくこれからの季節は、心臓発作要注意シーズンといえるのです。外出時の防寒対策はもちろんですが、室内の寒暖差にも気をつけて。お風呂の脱衣所やトイレも温風ヒーターで暖めておく、暖かい部屋から寒い廊下やトイレに行く時は、1枚衣類をプラスするなど、工夫をしてみましょう。

また、反対に暑い夏も要注意。汗をかくと体内の水分が失われ、血液が濃くなって固まりやすくなります。心臓発作を防ぐためには、こまめな水分補給を心がけましょう。

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