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月サイクルでメリハリ生活 Vary the pace of Life with the Moon cycle

No.4


月を身近に感じる習慣



毎日、空を見上げることから
始めよう


最近、空を見上げたことはありますか?

月は夜空に見えるだけではありません。

月のカタチによっては、昼間でも太陽の光を受けて、清々しい美しさを私たちに見せてくれます。

空は、どんなときでも、誰の頭上にも平等に広がっているもの。

月を見ようと意識さえすれば、ほぼ毎日楽しむことができるのです。

月をもっと身近に感じる方法‐‐それは、毎日空を見上げることです。

そうすることで、自然と共存して生きる楽しさを実感し、月サイクルに合わせた生活術がより心地良く、心身に染み込んでいくことでしょう。


月はどっちに出ている?


月は、空の高いところに見えることもあれば、低いところに見えることもあるし、ましてや見えないことだってあります。

でも、月は変幻自在に出没しているわけではありません。

実は毎日、太陽と同じように東から昇って、南寄りの空を通り、西へ沈んでいます。

三日月も、半月も、満月も、目には見えない新月も同じです。

ただし、月が空を横切る時間帯は毎日変化しています。


新月


新月は、日の出の頃に東から昇り、日の入りの頃に西へ沈みます。このように、太陽と月は同じ方向にあるため、新月は見えません。


上弦の月


お昼頃に東から昇り、夜更けに西へ沈みます。午後の外出時や、仕事から帰宅する頃が月を見るチャンスです。


満月


日没とほぼ同時に東から昇り、翌日の日の出とほぼ同時に西へ沈みます。ひと晩中、月が楽しめます。


下弦の月


夜更けに東から昇り、翌日のお昼頃に西へ沈みます。晴天の朝には、青空を背景に白い半月が見られます。
また、季節によって太陽の高さが変化しているように、月も高度を変えています。

月が空に見える時間帯は日々変化しているので、高度の変化には気付きにくいものです。

けれど、満月の場合は季節ごとの変化が明確です。

冬の寒い夜空に、天頂付近まで昇った満月を見たことはありませんか?

そう、冬の満月は空高く昇るのです。逆に、夏の満月は低くなります。

春・秋の満月の高さは、夏と冬の中間で、ちょうど見やすい高さです。

こんなふうに、月の見える時間帯や、季節感を知っていると、空に月を探しやすくなります。

月の満ち欠けサイクルは約29.5日ですから、2〜3日でわからなくて当たり前。

まずは空を見上げる習慣を付け、日々変わっていく月のカタチを楽しみましょう。

やがて思ったとおりの位置に月を見つけられるようになります。


2011年、注目の月

地球の周囲を回っている月の軌道は楕円のカタチをしているので、月は地球に近づいたり、遠ざかったりしています。

このため、月の見かけの大きさは変化します。

地球の近くにいるときと、遠くにいるときでは、月の見かけの大きさは約14パーセントも違うのです。

今年、見かけの大きさが最大となる満月の日は3月20日。

春の満月はちょうど見やすい高さなので、迫力のある月を堪能できそうです。

また、忘れてはならないのが、日本に古くからある「お月見」の風習です。

旧暦8月15日にあたる「中秋の名月(十五夜)」は、ぜひとも見たいところです。

今年は9月12日で、名月と満月が重なります。

注目の天文現象としては、日本で観察できる皆既月食が2回起こります。

皆既月食とは、月が完全に地球の影(本影)のなかに隠れる現象のこと。

このとき月は完全に見えなくなるわけではなく、地球の大気によって拡散された太陽光がほんのりと月を照らすため、月は赤銅色になります。

1回目は、6月16日の未明。皆既のまま西へ沈むという、とても珍しい月食が見られます(月入帯食)。

西日本方面ほど月の高度が高く、見やすい月食となるでしょう。

2回目は、12月10日の深夜から翌11日にかけて。

全国で皆既月食が楽しめます。空の高いところで月食の全過程が見られる、とても好条件の月食です。

当日の好天に大いに期待したいところです。

ここに挙げた注目の月は、どれも肉眼で良く見えます。家族と一緒に、大切な人とふたりきりで、友達とワイワイしながら、自分と向き合うために…どんなシチュエーションでも、月を愛でる時間は、心を豊かにする幸せなひとときとなるでしょう。


2011年の月のイベントスケジュール


・03月20日…今年最大の満月

・06月16日…夜明け前、関東以西で皆既月食

・09月12日…中秋の名月
・12月10日…深夜、日本全国で皆既月食


日常生活のなかで月の存在を意識する。

その気持ちのゆとりこそ、幸せの証しです。

わざわざお金と時間を使って、気持ちをリセットしたり、自分へご褒美を与えたりしなくても、意識を変えるだけで、幸福感は得られるものなのです。

月を眺め、月光を浴び、月に癒され、月に導かれる。

そんなふうに自然のリズムとの一体感を味わえば、きっとカラダも心も健やかになっていくはずです。

この特集をきっかけに、月的生活を楽しんでくださいね。