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月サイクルでメリハリ生活 Vary the pace of Life with the Moon cycle

No.1


月について知ろう



地球を見守る月という存在

月は、日々その姿を変えて現われる、とても神秘的な星です。

この月が、いつ、どのようにして誕生したのか。

いくつかの説のなかで特に有力なのが「巨大衝突説」です。

今からおよそ45億年前。

生まれたばかりの地球に、火星ほどの大きさの隕石が衝突。

その破片とえぐりとられた地球が集まって月になったと考えられています。

そう、月は偶然、地球の近くにいることになり、何十億年もの間ずっと、地球と、この惑星に棲む生命を見守りつづけているのです。


月が地球に与えている影響


地球は太陽の周囲を公転し、その地球の周りを月は回っています。

月は地球唯一の衛星であり、一番近い天体です。

そのため、遠く離れている太陽よりも、月の引力のほうが地球に大きな影響を与えています。

たとえば、海の潮が満ちたり引いたりするのは、おもに月の引力によって引き起こされる現象です。

新月と満月の日には、干満の差が大きくなって「大潮」に、上弦と下弦の月のときには干満差が小さく「小潮」になります。

海のなかで地球最初の生命が誕生したのは、およそ38億年前。

その後、海洋生物たちは潮の満ち引きを利用して陸に上がり、進化を遂げていきました。

そして、長い進化の歴史を経て現在にたどり着いた生命のひとつが人類です。

今、私たちがこうして生きている背景には、月の存在が不可欠だったというわけです。

また、満月の頃に上陸して産卵する「ウミガメ」や、新月か満月の日の満潮時に幼生を放つ「アカテガニ」など、月に導かれて未来へと命をつないでいく生き物がいるのも事実です。

地球の表面の約70パーセントを占める海が、月の影響を大きく受けていることを考えると、地球と月の関係だけでなく、一つひとつの生命が月と強くつながっているように感じられます。


もしも月がなかったら?


「1日の長さはどのくらい?」と聞かれたら、誰もが「24時間」と答えるでしょう。

けれど、私たちが当たり前だと思っている「1日=24時間」という時間の仕組みも、実は月が大きく影響しています。

生まれたばかりの地球は、1周5時間程度で自転していたと考えられています。

しかし月が存在したことで、まるでブレーキをかけるようなカタチとなり、45億年という長い時間をかけて地球を減速させたのです。

もしも月がなかったら…1日はとても短かく、気候はめまぐるしく変わり、地球上の環境は現在とは大きく異なったでしょう。

前述した潮の満ち引きも小さくなり、生命の進化や生態系にも影響したかもしれません。
月のない地球の姿(予想)

人生を変えた月体験


誰にでも、印象に残る月の景色があるのではないでしょうか。

私の月の原風景は、数年前のハワイ島旅行。

ハワイ島は自然が色濃く、今も火山が真っ赤な溶岩を流しつづける、地球の息吹を感じる場所です。

その島の最高峰であるマウナ・ケアの山頂へ、友人と夕日を見に行ったときのこと。

標高約4200メートルの頂上は、見渡す限りの雲海でした。

そんな非日常の光景のなかで、太陽が西の空をオレンジ色に染めながら沈もうとしているとき、ふと東の空を見ると、満月に近い真っ白な月がぽっかりと浮かんでいました。

地球上に立つ自分を中心に、東には月、西には太陽。宇宙というとてつもなく広い空間で、3つの天体が一直線に並んだ瞬間、自分も宇宙の一部であることや、天体が作り出すサイクルのなかで生きている(生かされている)ことを、しみじみと感じたのです。

この体験がきっかけとなり、私は強く月に惹かれていきました。

それまでは遠い存在だった月が、ぐっと身近に感じられ、生活の一部となっていったのです。

月がこれほどまでに地球と深い関わりを持っていたとは驚きですね。
私たちも気付かないところで、カラダや心に月の影響を受けているのかも…。

次回は、月のサイクルをライフスタイルに取り入れ、毎日を心豊かに過ごすための生活術をご紹介します。